2011年5月17日火曜日

核反応は根本的に電力に向かない

原子力発電はそもそも冷戦後の軍事産業転用にすぎず電力に使うには根本的な欠陥がある。

それは発電するのに冷却が必要であるという点だ。

火力なら火力燃料をたさなければそれまで。
水力は水量調節ですむ。

原発は核反応中も冷却し続ける必要があり発電そのものに異様に電力が必要になる。

冷蔵庫の中で石油を燃やしているのと同じだ。

原発は燃料効率も異常に悪い。
早めに原発から一抜けした国が勝つ。それだけは確かだ。

もう原発で数兆円の予算をかけるのは国も電力会社もやめよう。

そうでなくても廃炉コスト、使用済み核燃料の処理(埋設しかない)で
コストは全原発今すぐやめてもその使用済み核燃料廃棄処分だけで数十兆円以上。
が、廃炉処理は建設コストの10分の1。
もんじゅ継続で年間200億立地予算で年間数兆円だけでも考えるなら、
原発廃止コストは、維持継続コストの1000分の一10000分の一かもっとだろう。

競争のようで嫌だが、その分数百兆円を中国は風力投資に使い、
世界で一番のコストゼロエネルギー安保安全安定国になった。
ロシアからのプレッシャーはいかほどだったろうかと思う。
米国よりでもアキノ政権はマルコス時代の原発を止め、
地熱開発で米国を見習い安定地熱を獲得し世界でも有数の地熱利用国=自然再生エネルギー自給国となった。
日本は舵取りを何処かで間違えた。
そのことを責めるのではなく、もう原発を引きずるのはやめよう。

地震で破壊されるのに、数百億全国で数兆円の防波堤予算つけるのはやめよう(国の予算をつけるべきでないのはモチロンのこと、電力会社であれ利用者負担電機大値上のつもりだろう)。
もう1日5500万円年間200億円で、
埋めて捨てるしかない使用済み核燃料をも「危険だからやそう」と称し
純度の高い軍事プルトニウムを精製するのはやめてもらおう。
少しでも濾しとって使おうと再処理費用をかけて軍事プルトニウムを作るのはやめてもらおう。

英国では使用済み核燃料から軍事プルトニウムをとりだせないようにする処理の技術開発が盛んだ。
其の技術を導入しそれから埋設する、それまでは安全に再処理せず
廃棄のための廃棄埋設前貯蔵するということが必要になるのだろうが、それも不必要な状況が望ましい。
軍事プルトニウムの元を軍事プルトニウムが取り出せる状態で貯蔵というのもあまりうれしくない。

その先まで行かない。
再処理は最悪だ。もんじゅもしかり。

なぜなら、もともと原発電力はいらない。
なぜなら、もともと原発は電力に向いていない電力を食う発電であり、しかも、
地震や物理的破壊に極めて弱く危険な「電力」であり、本来電力に向かない核反応熱だから、だ。

核反応をどこまでも「電力」に使おうとするだけで、国は終わる。
無駄無理危険全部備わっている。しかも数億年先までの危険だ。

ばかげている。

過去の経緯はともかく、今やめよう、原発政策。
しかも、電力は足りている。
もう止めよう、原発。
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ちなみに、やはり、原発の冷却装置は津波ではなく地震で止まった、という東電のデータが発表された。
(読売新聞電子版 2011年5月16日)
「冷却装置、津波前に一時停止…東電詳細データ」

 「東京電力福島第一原子力発電所1号機で、東日本大震災による津波襲来の前に非常用冷却装置が一時停止していたことが16日、東電が公表した大震災直後のデータでわかった。」


(以下はそれに関連した私のツィートをここに再掲)
今日の読売新聞はやはり地震の直後に冷却装置が一旦作動しその後止まった東電の記録について述べている(記事抜粋上掲)。

重要なのは津波の前に、地震で冷却装置異常作動後停止し冷却止まり圧力容器破損で水漏れで燃料融解とまらなかった点。
非常電源いくつあっても地震で破壊(余震でもあった)
明治三陸で地震は東北北海道に動きその後九州へ移動沖縄に及び関東に戻った。
使用してない火力揚水力天然ガス輸入と人権保障の停電例外計算し、泊・柏崎停止視野に。九州玄海停止継続重要

更に懸念していたとおり、格納容器への溶解進むこともありうるとの細の首相補佐官のコメントに関する記事に関するツィート再掲。
(読売新聞電子版 2011年5月16日)
「2、3号機も炉心溶融ありうる」細野補佐官 : 特集 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://t.co/BgtHjmX via @yomiuri_online
(以下ツィートした読売新聞記事)
「細野豪志首相補佐官は16日、政府・東電統合対策室の記者会見で、「2、3号機も(炉心の溶融が)ありうるという前提で考えたい」と述べた。
 その根拠として、炉内に注水できなかった時間が2号機で6時間29分、3号機で6時間43分に上ったと明かし、炉心全体が溶け落ちた1号機の14時間9分と比べても「時間は短くない」と話した。
 また、1号機について「(炉心の)冷却はある程度順調に進んでいるが、懸念事項は、燃料は圧力容器の中にとどまっているのかという点。相当部分は圧力容器の中にあると見ているが、格納容器に多少は落ちていると想定される。それを視野に入れて様々な対応が必要だろう」と話した。(2011年5月16日21時33分 読売新聞)」